第壱五話

今日は小潮で上げっぱなかぁ～
こんなとき何処に釣りに行くかぁ・・・
もうこんなときに行くポイントもなくなった、

「ソーラスの馬鹿ヤロォーーーーーー！！」

しかたがない、いつもの路駐ＯＫ、釣りもＯＫなお気軽ポイントへ
見事に水面も穏やか・・・

「あぁ～あ」

遠目の隠れ根狙って、１１０フルキャスト
ここで、こんな時合いでこんなルアー投げるかぁ～

数投したところで

「ゴツッ！」

「ゲッ！きたぁ！なんでっ！？」

こんなとこでこんな時合いに、１１０かぁいっ！

「おぉぉぉぉぉ！こんなのアリ！？」

５０ＵＰのナイスサイズ、マジ釣れちゃうの！
感じで、ウキウキしながら寄せて、抜き上げようとした瞬間

「バシャ！！」

「バレたぁ！！マジっすか！？なで？なで？○△■×」

フックが３本も付いているのでバラすなど考えていない

「・・・・・」

その後ヤル気もうせ、電話しながら現状報告・・・

「こんなとこで出ると思ってなかったよ」

当然キャストを続ける

「きたっ！」

電話しながら、キャストするとなぜかヒットする

「また、きたよぉ～、なんでこんなとこにいるの？」

など喋りながら巻いていると

「フッ・・・・」

「あら？またバレたぁ？・・・・」

フックが多くても関係ないようである

電話を切り、今日は諦め帰りながらのながらキャスティング

「ゲッ！またきたぁ！！」

これまた途中で

「フッ・・・・」

「ケッ！馬鹿にしやがって」

討ち死に・・・３ヒット、ノォ～ゲッチュ！

ゲームには負けたが、
ルアーを喰わしたんだから人間の勝ち！

「私は魚に勝った！！」

そう自分に言い聞かせて、テクテク・・・・と車に戻る
こんな時合いにこんな平凡なところで１１０で出るだぁ～
今年は魚が多い